【こんなにあるカメラの種類④】王道健在!一眼レフ王座君臨の秘密と未来

PHOTOGRAPH(写真)

皆さんこんにちは。成瀬です。

順番では3番目はレンジファインダーデジカメの予定でしたが、ちょっと変則的に、一眼レフデジタルカメラ(以下一眼レフ)のお話を先にさせていただこうかと思います。

という理由は、じつは日本で一眼レフがこうも王道を闊歩しているのも、レンジファインダーカメラ(当時はフィルム)の登場によるものだからです。

ちょっとウンチクを述べさせていただくと、時は1954年、場所はドイツで開かれた世界最大のカメラショー、フォトキナです。そこで、ドイツがとんでもないカメラを発表しました。それがライカM3です。

M3はライカM型レンジファインダーカメラの第一号として発表されましたが、今後いかにライカ社が力を入れてレンジファインダーの進化に努めようとも、この1954年のM3を凌ぐカメラは永ごう存在し得ない、と言われるほどの完璧な完成度を持っていたのです。

このカメラは世界のカメラメーカーに強烈なインパクトを与えました。日本も例外ではありませんでした。日本勢は、なんとかお金を工面してこのM3を持ち帰りました。そして分解し、徹底的に調べ上げました。

その結論として、「こんなカメラに敵うカメラなど開発できない」と思い知らされるに至ったのです。

そして日本はどうしたか。それまでのカメラ開発の方向を一転させ、「ならば一眼レフだ」と、一眼レフの開発に全力を注いだのです。そしてニコンから、名機「ニコンF」が誕生したのです。

キヤノンも負けじど対抗馬を開発し、以来日本では、ニコンやキヤノンの終わらない競争の中で、一眼レフの世界大国と成長したのです。

そして時代はデジタルへ。フィルム時代は、35はニコン、と言われるほどの信頼度を誇っていましたが、デジタルで勢力図が変わってきました。

じつは、いま殆どのデジタルカメラで搭載されているセンサー、CMOSとは、もともとは携帯電話用の箸にも棒にもかからない技術だと見られていましたが、このCMOSの可能性にいち早く目をつけ、一眼レフ用に開発したのが、キヤノンだったのです。つまり、キヤノンはデジタルカメラの先駆者、ということができます。ニコンは奇しくも出遅れてしまいました。

こうした日進月歩のデジタルの世界での、カメラメーカー同士の切磋琢磨によって、メイド・イン・ジャパンのカメラは、あらゆる機能面で世界の信頼を受けるに至ったのです。そして一眼レフは、その代表としてプロのヘビーユースにも耐える信頼性で活躍しています。

ではこの先の未来はどのようになっていくのでしょう?

35mmフルサイズセンサーを搭載した一眼レフも当たり前のようになってきて、一見一眼レフはその成長の頂点にあるようにも見えます。

今後の一眼レフに与えられた課題は、いかにターゲットユーザーを逃さずに進化していくかです。前回触れたミラーレスが台頭してきている昨今、一眼レフの時代は古く感じられるようにすらなってきました。

そこでいかにして、「やっぱり行き着くは日本の一眼レフ」とユーザーに思わせられるかが、メーカーのみならず、一眼レフという一大文化の生き残りをかけたデジカメ業界の戦いとなっていくでしょう。

では、次回まで。


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成瀬功

写真作家・一社)日本アート教育振興会 Art life press フォトチーム所属 <Profile> 19歳で単身渡米。テキサスの州立大学に入学。芸術学...

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