キュビズムをサクッと知りたい?

DRAWING ABILITY(画力)

 

 

こんにちは、

いつの間にか桜が満開になっており
お花見のタイミングを少しばかり逃してしまった
日本アート教育振興会の浅野です。

最近時が経つのが早すぎてびっくりしております(笑)


さて、前回の投稿へご質問が来ておりました。

ご質問内容は・・・
「キュビズムについて知りたい!」とのこと。

ありがとうございます!
ということで、

本日は【キュビズム】をご紹介いたします!




私、実は
大学で西洋美術史を履修していた際は、
美術史の大きな文脈(流れ)についての説明が多く
(教授が中世の美術が好きで内容が寄っていたこともあり(笑))
キュビズムについてじっくり教えてもらったわけではありません、、

また、私も過去は
「なんでこんな絵を描くんだろう・・・・」
と思っていた方でした。

しかし、知れば知るほど、
キュビズム、、もとい抽象絵画は、面白い!!!

高校の頃は具象作品が好みでしたが、
大学~最近は抽象作品も大好きになりました!

今回は『キュビズム』の紹介ということで、
キュビズムの面白さについてお話しできたらと思います^^


///////////

★そもそも、キュビズムって誰がはじまり?★

20世紀に
パブロ・ピカソジョルジュ・ブラックによって創られた
過去に無かった新しい様式です。

もう少し辿ると、かの有名な「セザンヌ」が
キュビズムに大きく関わっています。
まさにキュビズム創始の裏ボス・・・!

セザンヌは「他視点」という絵画様式を作り、
ピカソやブラックはその「他視点」を
さらに練り上げたという感じですね。


★キュビズムってどんな技法?★

キュビズムという技法が生まれる前は
目の前のモチーフに対して1点の位置・視点で
モチーフを描いていました。

箱椅子に座って、視点を定めてデッサンするぞ!
といった感じです。

しかしキュビズムは違い、
1つのモチーフを、1つの視点からではなくて
様々な角度からそれを見たイメージを
1つの画面の中で構成していく
といった技法です。

これは過去にない技法であったので
歴史的に価値が高い技法なのです。

★キュビズム作品 鑑賞のヒント★

内的な色彩感覚や感情が前面に出ている
キュビズムという技法を使った作家達が、
それぞれどんな色面、画面構成で
作品をつくっているのか、

キュビズムの中でもテーマは本当に
多種多様なので、同じ技法の中での
そういった見比べをすることも
面白いと思います!



~まとめ~

以前のデュシャンの記事にも
描きましたが、

教科書に載っていたり
時代に名を遺すアーティストは

その時代までに行っていない
画法や形で作品を打ち出し、
新しいものを世に送ったため
今でもなお、その名が残っています。

ピカソは「ゲルニカ」「アビニョンの女たち」
といった、キュビズムの作品で有名ですが、

ピカソの絵、
「なんでそんな凄いの?」
「簡単に描けそうじゃん」

と思ったことももしかすると
あるかもしれませんね。

だけど本質はそこではなく、
生み出された経緯にあるのです!

ピカソも、キュビズム以前の作品は
非常に写実的な作品を描いていました。

しかし、
表現について飽くなき探求心を持ち、
キュビズムのような、
作者の内面を抉り出したかのような
内的で、絵画面も特徴的な表現を打ち出していったのです。

ブラックも然り、セザンヌに影響され、
徐々に自身の表現をを変化させています。


キュビズムの時代以前は

「写真のような絵は写真と変わらない!」
「神様を描くことのみがアートじゃない!」
「作者の感覚を前面に押し出せ!」

でもあったので、こういった歴史の文脈があってこそ
キュビズムも生まれたのだと思います。
(どの作家も、基礎力はめちゃくちゃあります)


美術の変遷は社会史とも密に繋がっているので、
当時の作家たちの心や時代をよく映し出しているな、
と感じます。

そして、今までにないものを生み出す力、
頭が上がりません(笑)

///////


今回は絵画技法のキュビズムについてご紹介しましたが、
絵画1つにおいても本当に奥深いですね。


表現と言えば、、

お察しの通り、
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それでは、今回はこれにて失礼いたします。
最後まで読んでくださりありがとうございました!



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*今日の記事を描いた人*

Profile 浅野朱音(Asano Akane)

岐阜県生まれ。

愛知県立芸術大学 美術学部 彫刻専攻 学部卒業
同大学、美術研究科 彫刻領域 1年間在籍

「当たり前を疑え!」を教訓に毎日を過ごしている。

立体作品・平面作品どちらも好き。
近所に陶芸教室を発見したので
お金は払うので窯だけ貸してくれないかな…
と考えているこの頃。

相変わらず観葉植物にハマっている。
先日大好きなヒボタンを描いたので
次の記事でご紹介したいなと思う今日この頃。。

 

 

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「確かな成長と、人生を変える学びを。」という信念のもと、アート啓蒙活動を行う一般社団法人 日本アート教育振興会のアートメディアチーム。 アートスキルを身につ...

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