偏見だらけの水彩画?

WARTERCOLOR(水彩画)

from杉田陽平

思い通りに色をつくるには?

思い通りに色を、つくるには、どうしたらいいでしょうか?
一見、青色と白色に見える空も、赤く見える林檎も、繁々と観察して見ると、黄色や紫やオレンジ色、グレーや、ブルーなど全ての色を感じる事ができます。「思い込み」を取り払いモチーフに様々な色々を発見してみましょう。

コツ.A 色の成分を知る。

水彩絵具は、12色や24色などのセットになっているのを見かけますが、実のところ3色でほぼ全ての色を表現できてしまいます。
12色になっているのは中間色を作るのには初心者の人にはとてもデリケートな作業が必要になってくるからです。赤黄青の3原色を混ぜたり水で薄くしたりしてモチーフの色味に近づけるよう「工夫する」癖をつけておくと、24色の絵具に戻った時に「より」豊かな色彩が使えるようになるでしょう。
現実の世の中は、途方も無いグラデーションの色で溢れています。先ずはモチーフを観察して、先入観を取り除き、その豊かさに感動してみましょう。

コツ.B 関係性で何色でも美しく光ります。

こんな失敗はありませんか?ピンクが好きだからピンクを沢山使ったのに思ったより綺麗に見えなかった。美しい絵を描きたいから
原色をそのまま使ったのに、何故か下品になってしまった。影は黒く見えるから黒を使ってみたらくすんでしまった。etc

鮮やかな色、濁った色、淡い色、暗い色、どんな色でも平等に美しいと思い、画面の中で一つのハーモニーを奏でられる様、響き合いを大事にしましょう。
ファッションの雑誌やお部屋のコーディネートをする様に、紙の中の色を構成するのも手ですよ。

コツ.C 写真や印刷物を描き写す事でトレーニングして見る。

写真や印刷物と同じ色を作る事は、実は現実の色と脳で誤解している色の違いを知るトレーニングになります。
精確な、色の成分を実感する事が、実は、「オリジナリティー」に近づく近道なのです。
写真そっくりな絵を描けることは、飛躍するための重要な能力を身に着けたことになります。
仮に、原色のみを使った抽象画を描いても客観性が磨かれている事で、より説得力が出てくるからです。
頭で考えず、たくさんの失敗して体で、造形的な勘を鍛えましょう。

ワンポイントアドバイス

水はいつも綺麗に。

水彩画にとって水は、いわば炊飯器の水だと思って下さい。幾ら米自体が美味しくても研ぐ時に使う水が濁っていると味も台無しになってしまいます。逆に絵具自体は高級なモノを使わなくともそれを引き延ばす水が綺麗だととても美しく発色します。面倒臭くてもこまめに綺麗な水を用意しましょう。「水」は透明水彩の“味”を引き出す源だと思って下さい。

上記の絵をご覧ください。

何気ないシンプルなモチーフも色を発見する事を心掛ければ、瞳や肌だけでなくそのモチーフの記憶や時間なども想像させる事も出来るかもしれません。
色作りが上達すれば、絵だけでなく日常も随分鮮やかにドラマチックに見えますよ。


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杉田陽平

現代美術作家 1983年10月28日生まれ、三重県出身。 武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業(主席卒業) 美大在学中から頭角を現し数々のアワードを受賞し、一躍...

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