パースを制すればデッサンを制す!
日本アート教育振興会の浅野です
ちょうど各美大の受験シーズンですね。
講師として一時期教えていた母校の後輩達、、
良い結果になるよう祈るばかりです。
さて、今回は絵を描く際に意識したい
重要なポイントについて
1つご紹介したいと思います。
あなたは、絵を描く際に
「絵がなぜか立体的に描けないなぁ」
「空間に置かれている感じがしないなぁ」
と思ったことはありますか?
そんな時は・・・・
「パース」を確認してください!
パースはデッサンや絵を描く際に
必ずと言っていいほど必要な技法です。
「聞いたことないなぁ」という方は
ぜひ最後まで読んでいただきたいです!
*****
【パース】って何だろう
パースとは
《Perspective》のことを言い、
「遠近感」を出すために用いられます。
また、パースの取り方にはいくつか方法があって、
1番知られているものだと
【透視図法】というものがあります。
(私はこれだけしか知らないのですが)
★ 1点透視図法
★ 2点透視図法
★ 3点透視図法
と呼ばれる手法があります。
1つ1つ説明をするととても
長くなってしまうので今回は割愛しますね。
漫画を描いたり、建築に携わっている方なら
パースの意識は通過儀礼のような
ものだと思いますが、
手前にに見えるもの
遠くに見えるもの
の描き分けってすごく難しいですよね。
箱ティッシュを描いたつもりが
奥側が地面についていない感じがしたり、
机を描いたら
上から見た絵のようになってしまったり…
私もパースには苦戦させられました。
耳にタコができるくらい言われ続けていました(笑)
ものを見たまま描くというのは
とても難しく、
ある程度画面の中で補正しないと
「見たまま」に見えない場合がたくさんあるのです。
自分ではじめから補正をかけることができる人は
ほとんどいません。
皆、描きながら身に着けていきます。
なのでこれに関しては練習あるのみですが、
私がモチーフを描く際に気を付けていたことを
ご紹介しますね。
※一番入りやすいと思われる
1点透視図法で描くことを想定しています!
(1点透視図法は、正面からものを見る時に使われます)
・
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1つ目は
◆逆富士山型の台形になっていないか?◆
です。
これは、ざっくりと四角いものを
描く際に確認するポイントです。
テーブルなどを描くとき、まずは
上に乗っているものなどは意識せず、
テーブルのみをしっかり描き起こしましょう。
そして、自分の描いたテーブルの奥側の線が、
手前の線よりも長くならないように気を付けましょう!
2つ目は
◆レモンの形になっていないか?◆
です。
これは円柱や丸いものを
描く際に確認するポイントです。
円形のものにも実は
パースはかかっています。
例えば空き缶や瓶、丸い置き時計などを
描く際に
アタリを取っていく段階で丸く描いたところの
両端がレモンのように出っ張っていないか
ちゃんと「マル」を維持しているか
を確認するようにしましょう!
私がデッサン始めたての際にずっと
意識していたものです。
モチーフを見る目線をぶらさないように
常に気を付けながら描いてみてくださいね。
ぜひ参考にして頂けたらと思います^^
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今回はパースについてとてもざっくり
ご紹介しました。
もっとパースについて勉強したい!
絵の技法について知りたい!というご意見ございましたら
今後の参考にしますので
コメント等で残していただけたら幸いです^^
ここでちょっと、パースにゆかりのある
歴史的な絵画を紹介します。
【マザッチオ『三位一体』】
美術史を勉強されている方ならご存じかと思いますが、
初期ルネサンス(1427年頃)に制作され
線遠近法を(意識的に)用いた最初期の作品です。
西洋美術史上とても重要な作品ですので
教養としてぜひ覚えておくと良いかと思います!
絵画の中には後世に残る発見や
実験を行ったものが多くあります。
この絵が後にどんな影響を及ぼしたのか…など、
考えるのも楽しいですね。
絵の描き方について読んでいると、
なんだか絵を描きたいな という
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(頂いた感想、全て読んでおります。
いつもありがとうございます^^)
あなたの活動のお役に立てましたら大変嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう!
*今日の記事を描いた人*
Profile 浅野朱音(Asano Akane)
岐阜県生まれ。
愛知県立芸術大学 美術学部 彫刻専攻 学部卒業
同大学、美術研究科 彫刻領域 1年間在籍
「当たり前を疑え!」を教訓に毎日を過ごしている。
立体作品・平面作品どちらも好き。
最近は出身である愛知県芸の卒業制作展へ
同期や後輩の作品を見に行った。
相変わらず観葉植物にハマっている。
つい最近、シェフレラのレナータを
お迎えした。
愛情たっぷりに育てていきたい…。
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