存在感のある絵を描くためには?
こんにちは、
日本アート教育振興会の浅野です。
このごろ花屋さんが好きになり
よく足を運ぶのですが、
最近は梅や桜の枝など
春めくお花が増えてきているなぁと
感じる季節になりました。
そんな、季節のものをモチーフに
絵を描くというのも一興ですね。
今回は、絵やデッサンを描く際の
コツを1つご紹介したいなと思います。
あなたは、絵を描く際にモチーフが
「地面や机に乗っている感じがしないな」
「なんだか存在感が薄いな」
と思ったことはないですか?
今回のテクニックは
地面や机、お皿の上などにあるモチーフや
複数のモチーフ描く際に
とても活躍しますので
ぜひ読んでみてくださいね。
***
『接地面』『接地点』ってなんだ?
あなたは、接地面や接地点という言葉を
聞いたことがありますか?
Googleで「接地面」と検索すると
車両のタイヤの実際に路面と接触している部分
というように出てきましたが、
美術用語としてもこの単語は存在しています。
美術的に言うと
「モチーフ同士、もしくは床面に設置している箇所や点」
のことをいいます。
この接地面・接地点を意識するかしないかで
絵の中のモチーフの存在感・実態感が
ぐんっと変わります!
***
接地面・接地点を描くということは
すなはち、物体のどの部分が
地面と接地しているのかを探して描き留める
ということです。
リンゴが床に置いてあるなら、
そのリンゴと床の触れている箇所が
接点になりますね。
大体が、影の中の一部分に
物と物が接する箇所があるかと思います。
なので、分かりやすく言えば
「影をもっとよく観察しよう!」
ともいえますね^^
この接地面・接地点にできる影は
しっかりと描写しておくと
ほんとうに締まりのある絵に生まれ変わります!
逆にないがしろにすると
地面と物があいまいでぼやけてしまい
存在感のない絵になってしまいます・・・
(浮いているモチーフを描く場合は
意識しなくてもOKですが!)
例えば、さくらの花を
いくつか描きたいよ なんて時も
花びらと花びらが触れているところを
念入りに観察して描写をすると
奥行き感や存在感を出すことができますよ!
人物を描く際も、
「足のどの部分が地面に触れて立っているのかな」
「机に乗せている手のどの部分が机と触れているかな」と、
どことどこが接点なのか考えながら絵を描くと、
複雑な絵でも関係性がしっかり見えるものになります。
また、より説得力のある絵にするために
実際に見えている接地面よりも多少大げさに描いても
大丈夫だと個人的に思っております(笑)
〈美は細部に宿る〉と言いますが、
本当にその通りで、
全体の雰囲気はもちろんのこと、
こういった些細なことを押さえていくことが
とっても大事です。
影なんてこんな感じだろう~
と思い込まずに
じー--っくり観察して
固定概念を捨てて絵を描きましょう!
***
今回は、接地面・接地点についてご紹介しました。
より良いデッサンや絵が描きたいな。
もしくは、これから何か始めてみたいな
と思っているあなたの活動の
ヒントになれば嬉しいなぁと思います。
この接地面や接地点に対する意識を
今までの画家たちはどう描いているのだろう?
と、絵画に対する興味も出てきますね。
なんだか、絵画鑑賞もより楽しめそうです。
絵画鑑賞と言えば、
弊会の講座に
「アートマインドコーチング」
というものがあります!
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
3月も体験会を開催しております!
詳しくはこちらを覗いてみてくださいませ^^
https://artmind-japan.com/amccoach-trial
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
もしよければご感想等いただけたら嬉しいです!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeQvpwetfWtmEIm98nl6Zt7cAn7N19PAWA1RKXr8OpRcK5JaA/viewform
(頂いた感想、全て読んでおります。
いつもありがとうございます!)
それでは、また次回お会いしましょう。
*今日の記事を描いた人*
Profile 浅野朱音(Asano Akane)
岐阜県生まれ。
愛知県立芸術大学 美術学部 彫刻専攻 学部卒業
同大学、美術研究科 彫刻領域 1年間在籍
「当たり前を疑え!」を教訓に毎日を過ごしている。
立体作品・平面作品どちらも好き。
最近は出身である愛知県芸の卒業制作展へ
同期や後輩の作品を見に行った。
相変わらず観葉植物にハマっている。
早く暖かくなって植物がすくすくと
育ってほしいと待ち望む日々。