補色の秘められしチカラ

DRAWING ABILITY(画力)

こんにちは!

日本アート教育振興会 浅野です。

今回は、

絵を描く際に知っておくとお得な、

補色の効果についてお話をしていきます。

あなたは、補色というものを

ご存知でしょうか?

「美術の授業で何となく聞いた言葉だなぁ」

「聞いたことがあるけど、どんな内容だっけ・・・」

と思われているかもしれません。

この「補色」

実は、絵を描く際にとても役に立つものなのです!

何が役に立つのかをお伝えする前に、

補色についてざっくり説明をしますね。

補色とは、

《色相環で正反対に位置する関係の色の組み合わせ》

のことです。

色相環というと、

学校の美術室の壁に貼ってあった

色が輪っかになっている図を思い出すかもしれません。

色相環図をみてみると、

赤色の補色は青緑

黄色の補色は青紫

というように、対になっている色が

一目見てわかるようになっています。

その対になっている色同士が

“補色関係“と言われています!

ネットで「色相環」と調べると

その図が出てきますので

ぜひ調べてみてください^^

さて、その補色が絵を描く際にどのように役に立つかと言いますと、、、

使いたい色に、その補色を重ねると

*鮮やかな色彩が作れる!

*深みのある影色が作れる!

ようになります。

・・・え?

反対の色を混ぜてもいいの?

と思われるかもしれません。

しかし勇気を出して

補色を使えるようになると、

あなたの絵の表現の幅がぐっと広がります!

例えば、赤いリンゴを描くとします。

リンゴの影になっていて暗くなっている部分、

あなたならどの色を選びますか?

濃い赤色もしくは茶色など、それに近い色だけで着色しようとしていませんか?

ここで!

補色である青緑色やそれに近い補色の色を

足してみてください。

そうすることで、ただくすんだような暗い色から、

くすまずに生き生きとした暗い色を生み出すことができます。

また、人間の皮膚を描く際には、

薄橙色なら薄い青や緑を入れてみてください!

肌の色がよりきれいに見えます!

★なぜ鮮やかな色味になるのか

補色の関係にある色どうしを並べると、

「より彩度が高くなったように色の鮮やかさが強調される」

という《補色対比》という原理が働くからなのです!

これが、

使いたい色にその補色を加えることで、

暗い影色も明るい面も、より鮮やかに描くことができるという仕組みです。

要するに、縁の下の力持ち

という感じですね(笑)

これは色彩の原理になるので、ほんとにそうなるのか?

と疑ってしまうかもしれませんが…

論より証拠です!

実際に描いていただければ、

補色のある/なしで

絵の中の鮮やかさや色幅の変化をお楽しみいただけるかと思います。

ぜひ、今後の絵作りの参考にしてみてください!

こういった、絵の描き方がもっと知りたいというあなたのために…

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短期間で絵が上達するためのメソッドをご用意しておりますので、

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そういえば、今までに描かれてきた絵画をよく見てみると、

やはり、人肌や背景などなど、あちこちに補色が使われています。

実際に美術館に行き、じっくりと鑑賞してみるのもいいかもしれませんね。

絵画鑑賞の講座もありますので、

こちらもぜひ覗いてみてくださいませ。

https://artmind-japan.com/amccoach-trial

アートを通じてあなたの生活、ものの見え方が

今よりももっと豊かになりますように!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また次回、お会いしましょう!

*今日の記事を描いた人*

Profile 浅野朱音(Asano Akane)

岐阜県生まれ。

愛知県立芸術大学 美術学部 彫刻専攻 学部卒業

同大学、美術研究科 彫刻領域 1年間在籍

「当たり前を疑え!」を教訓に毎日を過ごしている。

立体作品・平面作品どちらも好き。

コロナが落ち着いたらまたどこか展示を見に行きたいところ。

先日行った東京藝大の卒業制作展にて刺激をもらい、

何か制作したいなと検討中・・・・。

最近は観葉植物にハマっている。

アートライフプレス チーム

「人生を変える学びを、アートとともに。」を合言葉に、アート、文化は人々の生活を豊かにするという信念のもとアート啓蒙活動を行う一般社団法人 日本アート教育振興...

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