作品を作る時間はどのくらい時間をかければいい?

作品を作る時間は
どのくらいかければいい?
一社)日本アート教育振興会
BCA【表現者ビジネスカレッジ】
の三尾(みお)です。
あなたは、
作品を作り出すとき、
どのくらいの時間をかけていますか?
半年間?
3ヶ月?
1ヶ月?
1週間?
1時間?
いかがでしょうか?
今日のテーマは
「作品を作る時間は
どのくらいかければいい?」
というお話です。
どう思います?
たくさん時間をかけて質の高いものを作る方がいい、、、
短時間で効率的に作る方がいい、、、
その時の作品によって決めればいい、、、
意見はいろいろだと思います。
もちろん作家としてのスタイルによっても変わると思います。
ですから、答えは、
どれも正解だと思います。
ただ、、、
作品の販売をビジネスだと捉えると
少し答えが複雑に変わってきます。
完売作家の異名を持ち
最近ではバッチェロレッテで一躍知られるようになった
現代美術作家の杉田洋平さんをご存知ですか?
彼と話をしていて、なるほどな〜
と勉強になったことがあります。
彼はこんなことを教えてくれました。
「売れる作家になったり、作品をたくさん売ろう、、、
そう思ったら、
作品を短時間で描けるようになった方がいいです。
時間がかかる作品もあっていいですが、
短時間で作れるものもあった方がいいですよね。」
こんなことを教えてくれました。
僕は、それを聞いた時、、、
「あ〜、なるほど〜
それは時間あたり単価が上がるから?」
と聞き返しました。
そうしたら、
彼はこんなようなことを言いました。
「それもあります。
それもあるのですが、 まだあります。
実は、 売れてる作家になるには、
自分の名前を 売っていかなければいけない。
そして、名前を売っていくには、
たくさんのコレクターさんが自分の作品を所有している必要がある。
そして、マーケットで
たくさん売買されている状態を作る必要がある。
つまり、、、
マーケットで自分の作品がたくさん流通している方が
名前が知られるようになり、
作家としての名前や、作品が売れていく。。。」
と。
それを聞いたときに、なるほど〜
と感心しました。
彼は、完全に、プロデューサー目線というか、
商人の目線も持っていますよね。
やってることは、完全にビジネスそのものです。
自分の作品だけでなく、自分自身を商品として捉えています。
自分の作品と作家としての自分自身をどう売り出すのか・・・
この、、、俯瞰で見れる視点、、、
つまり戦略的思考を常に持って動いているんですね。
アジア最大級の現代アート通販タグボートの徳光社長も
「彼がやってるのは、全部戦略ですよ。
バッチェロレッテにでたのも戦略。
自分の名前を売るための彼なりの戦略です。
作品が完売になるのも全部戦略的に動いてるからですよ。
偶然なんてまずないんですよ。」
といったようなことをおっしゃっていたのを記憶しています。
話を戻しますね。
今日のテーマ、、、
「作品を作る時間は
どのくらいかければいい?」
この答えは、どれも正解、、、、
なのですが、
ビジネス的な観点から見れば、
「短時間で作れるものもあればより良いよね」
ということになります。
あ、、、そういえば、、、
僕がこの仕事をするきっかけを作ってくださった
中国人画家の王昭さんという画家がいらっしゃいます。
彼は、映画にもなった
中国最後の皇帝ラストエンペラー
愛新覚羅溥儀さんの甥っ子という
信じられないような家系の出なのですが、
画家になりました。
日本へ来て平山郁夫先生の中国人の一番弟子になった人です。
その彼も、
何ヶ月もかかるような大作もあるけど、5分くらいで描ける作品もたくさんありました。
アトリエに遊びにいかせてもらった時、目の前でたった5分で描いて見せてくれました。
でももちろんクオリティは高い。
それが何十万、何百万って価格で売れるわけですね。
もちろん彼はそんなことを狙ってはいないと思いますが。
この話をすると、ピカソのこんな逸話も思い出します。
ある日、マーケットで通りかかった女性に、
「私はあなたのファンです。この紙に絵を描いてくれませんか?」
と言われピカソは、笑みを浮かべ
小さな紙に美しい絵を描き、女性に手渡しました。
そしてこう続けます。
「この絵の価格は 100万ドル(1000万円)です。」
女性は、驚きこう言います。
「え!? だって、この絵を描くのに たったの30秒もかかってないじゃない!」
ピカソは笑います。
「30年と30秒ですよ。」
ね、、、
短い時間で作れること
短い時間で描ける(作れる)スキル
って大切ですよね。
さ、あなたの名前を売っていくのにこれからなにしましょ。
あなたの理想の未来が近い将来叶うことを祈っています。
今日もお読みいただきありがとうございました。
三尾洋介

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