フランドルの画家たちの思い付き

LBERAL ARTS(芸術教養)

こんにちは

一社)日本アート教育振興会の河野です。

何かをしていて、

これ使いにくなー、

とか

こうしたいけど時間がないなー、

と感じることはありませんか?

実はそう感じたら、チャンスです!

その不自由さこそが、創造性を生み出す豊かな土壌なのです

現在では、絵画といえば油彩というイメージがありますが、

15世紀前半までは、

絵画は主に

卵黄を固着剤として用いるテンペラ

描かれるのが主流でした。

このテンペラ絵具、

発色もよく、年月が経っても退色しにくい絵具です。

しかし、乾くのが早く、非常に伸びが悪い。

私も何度か使ってみましたが、

とにかく描きにくいのです。

おそらく当時の画家たちも

不便さをヒシヒシと感じていたに違いありません。

そんな時、

15世紀フランドル地方の画家たちは

それを解消しようと様々な試みを行います。

今となっては美容でも有名な亜麻仁油。

当時も食用として使われていました。

その食用の亜麻仁油を見て、

「これを使えば絵具が使いやすくなる。。。?」

と思いつきました。

彼らはこの油に顔料で色付けして、新しい絵具を開発しました。

その粘り気のある絵具によって誕生したのが「油絵」技法です。

油絵の具の開発によって、

グラデーションや重ね塗りが可能となりました。

新しい絵具と技術によって、

当時のフランドル地方の画家たちは

非常に緻密で繊細な描写を手に入れることが出来ました。

この絵具使いにくい!!

この不自由さこそが、

新しい絵具の誕生のきっかけとなったのです。

私たちは様々な不自由さから、

様々な開発、発見を繰り返してきました。

それでも時代、状況はすごいスピード感を持って移り変わっていきます。

きのうは便利だったものは、

今日は違うかもしれない。

使い慣れたものを当たり前に使うのではなく、

自分の欲求をもっと満たす方法はないか。

すこし視点を変えてみると、

新しい発見が待っているかもしれません。

これ使いにくな。

もっとどうかできないか。

そう感じたら、チャンスです!

クリエイティブに新しい発想をしてみましょう!

昨日よりも暮らしやすくなるかもしれません。

本日もありがとうございました。

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今日の記事を書いた人

河野エリコ

スタッフにはエリコとよばれている。
いつも笑顔の刈上げヘアー。

武蔵野美術大学卒業。

冬キャンプが大好き。

子育てと仕事の両立に奮闘している。

テンペラ絵具は卵
油絵具は亜麻仁油。

どちらも食事中、
モグモグしながら思いついたのでしょうか。。

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