「絵画を観るだけで人生は変わる」
こんにちは！
一社）日本アート教育振興会の河野です。
ヨーロッパ、アメリカ、中東、日本、
地球上には様々な国がありますよね。
そして各国が
それぞれに自国の文化を作り上げています。
言語や考え方も大きく違いますし、
もちろん絵画にも大きく影響しています。
実は宗教や哲学をすこーしだけでもかじってみると、
美術鑑賞がグンと楽しくなってくるんですよ。
描いた人物が
その国、時代によって、
対象物をどうとらえているか、
作品にはっきりと出てくるのです。
例えば「人間」。
西洋では人間を全知全能の神が自らに似せて創ったものとされています。
そのため人間を徹底的に観察することで、
神を理解しようと考えました。
かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチもその一人です。
または「自然」。
中世キリスト教の自然観では、
神の下に人間がいて、
人間の下に自然がある。
人間は自然を支配するための存在として
創られたと考えられていたのです。
そのため、キリスト教絵画では、
自然を描く風景画は格が低いものとされ、
産業革命後に写実派が登場する前は
西洋では風景画はほとんど描かれていませんでした。
一方、日本はどうだったかというと、
昔も今も「八百万の神」ですよね。
自然も、
動物も、
家も、
お茶碗も
みーーーーんな神様です。
もちろん、人間も。
むしろ、人間は自然の一部と考えられていました。
なので日本の作品には
多種多様なものが活き活きと描き出されています。
それを知ると、
ゴッホたちが浮世絵に衝撃を受けたことにも理解ができますよね。
ゴッホたちが衝撃を受けたのは、
技法だけではなかったのです。
私たちがいま当たり前に感じていることも、
自分のフィールドから一歩外に出たら、
それは当たり前ではありません。
今も昔もずーーーーっとそれは変わりません。
相手の視線を知ることは理解を深めてくれます。
理解が深まると新たな楽しみ方が生まれます。
「私のように、年老いた、教育を受けていない、孤児院で育った無学な女でも、
まだ1日にひとつぐらい花の名前を新しく覚えることはできる」
つまり、
ひとつ花の名前がわかれば、世界の謎がひとつ消えていく。
すると、この世界が、その分だけ単純に、わかりやすくなっていく。
「だから、人生は素晴らしいし、生きることは楽しい」
ココシャネルの言葉です。
彼女の言う通り、
いくつになっても学びを止めないで、
人生をどんどん楽しくしていきたいですね。
本日もありがとうございました。
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よかったら感想、質問頂けると嬉しいです。＾＾
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今日の記事を書いた人
河野エリコ
スタッフにはエリコとよばれている。
いつも笑顔の刈上げヘアー。
武蔵野美術大学卒業。
冬キャンプが大好き。
子育てと仕事の両立に奮闘している。
今朝は子供（10歳）がコーヒーを入れてくれました。
You Tubeで覚えたそうです。
今は気軽に物事を学べる
便利な時代になったなあと改めて実感しました。
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