思いを形にするためには

ONO_9602
PHOTOGRAPH(写真)

写真をカメラマンに見せると、

「なぜこの写真がいいと思うのか」

「なぜこの画角で撮ったのか」

と聞かれることがあります。

私はこのような質問が苦手です。

きっと撮影している時は色々考えながらシャッターを切っているのですが、撮影が終わると撮影していた時の記憶はほとんどなくなっています。

ブライダルではほぼそんな状態になるのですが、目まぐるしく変わる現場で瞬間を撮り逃さないようにしようと私なりに必死になるんですね。

そうすると終わった後に残るものは必死に撮った写真で記憶はすぽーんと抜けています。

でもふと、後から聞かれて答えられない写真はそこで終わってしまい、上にいけないのではないだろうかと考えるようになりました。

今のクオリティのまま終わるのか、いや終わりたくない、じゃあ瞬間を狙うために考えてみようと思い実践してみることにしました。

するとここは今までこう撮っていたけど、こうやったほうがいいかもしれない、今日のレンズならこんな写真が撮れると挑戦をしている自分がいました。

そうやって撮影した写真って、撮影後の落ち着いた状態で見ても、イメージが形になってるなと思えるんです。

なんとなくじゃなくて、背景に入れ込むものや被写体の大きさ、このくらいの画角だとどうだろうと試してみるようにもなりました。

インスタに載せる写真は、アップする時正方形の枠にすることが多いと思います。

全体的にいい雰囲気で写真を撮っても、正方形にするとイメージがだいぶ変わる…なんてことは多々あります。

自分がどういう写真が撮りたいか、それにはどう作ったら思いを表現できるのか、シャッターを切る前に一回思いを整理してみると撮ったものが自分の思い通りになっているかどうかわかるかもしれませんね。

仕上がった写真の中でいいものがあった、ではなく、思いを形にした結果やはり予想通りいいものになった、という撮影の仕方をしてみてもいいかもしれません。

思う形はより具体的に、そうすることでカメラを構えた時に写真に必要なもの、不必要なものがファインダーから見えてくるでしょう。

思いがはっきりと形で表現できるようになると、写真はより楽しくなります。

形にできなければ、なぜ思ったようにならなかったのかと考えてみませんか。

無我夢中で撮影するのはとても楽しいものです。

夢中で撮影していてふと「写真のクオリティが上がらなくなったな」と思った時は、ぜひ思いを形にするにはどうしたらと考えてみて撮影してみてください。

 
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大野愛

プロカメラマン・一社)日本アート教育振興会 Art life press フォトチーム所属 <Profile> 1986年生まれ。 日本写真芸術専門学校夜間...

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