伝わっていないことに気づかないことが多い?

PHOTOGRAPH(写真)

From 三尾洋介
六本木のスタバより・・・

1週間ほどまえ、お昼ごはんに、近くの魚定食屋さんにいったときのこと。

そのお店は、焼き鮭、さばの塩焼き、ギンダラ西京焼きなど、焼き魚系をたべられるお店です。
魚はもちろんおいしいのですが、それだけでなく、ご飯はカマドで炊いているためもちもちしてとてもおいしいんです。

それなのにいつもすいているから僕は大好きで週に2~3回行きます。
そしていつも満足して帰っています。

実は、その向かい側にも、同じような焼き魚をたべられるお店があります。

そこは、いつもそとまで行列ができているようなお店で、とても繁盛しています。
名前も有名なようで、調べてくる方も多いみたいです。

僕はいつもそのお店を横目に通り過ぎ、いつものお気に入りのお店に入っていきます。

ただ、並ぶのが嫌いな僕ですが、あるとき、ふと、その行列のできるお店がきになりました。
「そんなにおいしいの?」

気になりだしたら、ずっと気になってしまいます。
何日かは、いつものようにそのお店の行列を横目にをとおりすぎ、いつものお店に行っていたのですが、
あるとき、たまたまお昼時間がおちついた14時近くにいくと、行列ができていなかったので、ついにそのお店でたべてみることにしました。

そして、凛とした店構えの重い硝子の扉をあけ、店内に入ってみると、僕がいつもいっているお気に入りのお店とは違い、木を基調とした重々しい料理屋さんの雰囲気が漂う、高級感ある店内で、カウンターがあり、その向こうには焼き場があり、気難しそうな板前さんが魚を焼いています。

「おお~これは確かに期待できる!」とむやみにテンションがあがりました。

僕は、いつものお気にいりのお店でよく食べているのと同じさばの塩焼き定食とくらべるため、このお店でもサバの塩焼き定食を注文しました。

焼き場でやいているため少し時間がかかりましたが、それはよく行っているお気に入りのお店でも同じこと。
全然待てます。
むしろ、またされるほうが、来た時の喜びが大きくなる。
ありがたい。

少しして、
「お待ちどうさま~」
「あとで、ご飯おもちしますね。」
威勢のいい定員さんの声といっしょに、
サバの塩焼きが、先にでてきました。

僕は心の中で叫びました。
「お~!きた~っ!」
見た目はいつものお気に入りのお店のサバと変わらずおいしそう。。。。

パクリと一口!

「お~!」
「おいしい、、、おいしいはおいしいけど、、、、いつものお店の方が断然おいしい。。。。」
「ん??」

「じゃあ、なんでそんなに行列できてるの??」

と不思議におもっていると、よこから
「お待ちどうさま~」とご飯と大根おろしがでてきました。

「え??これ僕の分??」

びっくりするほどの、ご飯の量と、大根おろしの量!
ご飯は大きめの茶碗にはみ出んばかりにのっかり、
大根おろしもどんぶりにドッサリ。。。。
ご飯よりも多い大根おろし。。。

びっくりしていると、横に座っていた二人組の女性にも同じようにご飯と大根おろしがでてきました。
「このボリュームがいいんだよね~」
と二人で話しています。

その向こう側の男性は、
「おかわりください!」
と、ご飯と大根おろしをおかわりしています。

まわりをみわたしてみると、そこらじゅうでおかわりの声。

「え??そういうこと?」

つまり、このお店は、ボリュームが売りだったんです。

ボリュームに魅力を感じ人々はいつも並んでいたんです。
「なんじゃそら~~~」
僕はかるくずっこけました。

でも、僕がいつもいっているお気に入りの向かい側のお店も、
実は魚の大きさ、ご飯の量ではそんなに負けていません。
(大根おろしの量は負けてますが、大根おろしをだけを求めて行列ができるとも思えません。)
魚の大きさで言えばむしろこのお店よりも大きいです。
魚もご飯も味は、僕がいつもいくお気に入りのお店のほうが断然おいしいです。

ではなぜこんなにもお客さんの入りがちがうのでしょうか。
一方では毎日行列になり、一方ではいつもすいている。

僕なりに考えてみたのですが、これは、
「伝えたいことがちゃっと伝わっているかどうか」
の違いなのではないかと思いました。

あとで調べてみると、いつも行列ができているお店のほうは、
お店のHPや食べログなどでも、分かりやすくボリューム感一本に絞り、メッセージを伝えています。
そしてそれがちゃんと伝わっているからお客さんが魅力にひかれ行列を作ります。

僕がいつもいつも行っているお店は、宣伝はしていません。
食べた人から口伝えに伝わっただけなので、近所の人だけが知っている知る人ぞ知る美味しいお店という感じなんです。
そのため、そのお店の何がいいのか沢山の人々にはつたわっておらず、いつも空いているのではないかと思うんです。(僕はそのほうがいつもおいしい定食を並ばずに食べれて嬉しいですが。)

これは写真でも同じことが言えるのではないかと思います。

僕がお気に入りの魚定食屋さんのようにわかる人だけわかればいい、ということでしたら、それでもいいとは思うのですが、もっとたくさんの人に知ってもらい分かってもらいたい、、、そうおもっているとしたら、やはり「伝える」ということが大切だと思うんです。

また、写真はお店とは違い、表現したりメッセージを伝えるたりするためにあるものなのでなおさらだと思うんです。

良い写真とは、その撮影者のメッセージが、100%で見た人に伝わる写真。
伝わった上で、はじめて観る人の好き、嫌いなど好みがでてくるものだと思います。
まず、「こう撮りたい、伝えたい」ということが「伝わっている」ことが大切だと思います。

たとえば、海の青さを伝えたいのに、そこにいる人をたくさん入れてしまうと、観光地として人気?みたいな写真として伝わってしまいます。
言いたいことを100%つたえるために、正しい構図や設定、写真の向きなどをチョイスしてそれがちゃんと伝わっていると、見た人は、その写真のメッセージに共感してくれます。

逆に、まずメッセージやテーマが曖昧、構図や設定のチョイスが間違っている、余計なものが写っていたりすると、見た人の目線を混乱させ、感動や好き嫌いの前にみてくれない写真になってしまいます。

ですから、あなたがもし「良い写真を撮りたい」とおもっているとしたら、
「まずはちゃんと伝える」ことを意識して撮影をすると良いかもしれません。
行列ができるあの魚定食屋さんのように。


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三尾洋介

1977年生まれ。飛騨高山出身。 大学では経営学を専攻し、卒業後は視野を広げるため多民族国家であるオーストラリアへ。 1年間過ごしたオーストラリアでは、様々...

プロフィール

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