コントラストでストーリーをつくる

10083017 - sunflower field all black & white except a single flower
PHOTOGRAPH(写真)

From:三尾洋介
六本木のスタバより

今から1年程まえ。
日差しが振りそそぐ、柔らかな晴天の日。

とある方にご招待いただき、
プライベートなクラッシック音楽の演奏会にいきました。

僕は、実はクラッシックはあまり興味がないんです。
「歯医者さんの待合室に流れているあれでしょ~」
「眠たくなるな~」
みたいな感じの、ずぶの素人なんです。

でもよくして下さる方からのお誘いだったことと、
子供にそういった文化的なものを体験させてあげようとおもい、
いきました。

会場には、15~6人くらいのお客さんしかいなくて、
顔ぶれは、耳の肥えた人ばかりという感じです。

ずぶの素人代表のぼくら家族は、
緊張しながら空いてる席に気配を消すようにすわりました。

それから5分くらいして演奏者が登場。
数々の音楽コンテストを総なめにし、
ドイツで長年学び、世界的に活動をするピアニスト 海瀬京子さん登場。

海瀬さんが自己紹介を始める。
とってもふんわりとした雰囲気の方で、ずぶの素人代表としてきていた僕ら家族の緊張を一瞬にしてほぐしてくれる。

そして1曲目、
柔らかな日差しとまっちさせるような
しっとりとした曲が演奏された。

僕は
「あ、やっぱりクラッシックはこういう感じね~」
「少しねむりましょうかね~」
と心で言って、少しうつむききいているかのような感じでうとうとし出した。

そして2曲目、
左手だけで引くために書かれた曲と紹介があった。

「え、そんな曲あるの?」
「みてみようかな~」

とすこしだけ興味をそそられ、みてみることに。

演奏をしだして、ビックリ。
左手だけでけんばんを右から左へ、左から右へと飛ぶように手が動いていく。
「すげ~!」

一瞬にして眠ろうとしていたおめめがパッチリ!

そして3曲目、
ロシアの作曲家 ラフマニノフの曲が演奏された。
(僕はこのときラフマニノフをはじめてしました。。。)

「ゴンゴンゴ~ン!」
「ゴ、ゴ、ゴ~ン!」

ものすごい迫力!

それをひいている、海瀬さんも魂がはいり、頭をグルグル振り回しものすごい!

僕は思った、
「え、クラッシックってこんな曲あるの????!!!!」

一瞬にして虜になってしまった。
その証拠に、横文字が苦手な僕は、このラフマニノフという名前までおぼえてしまっていた。

そして、4曲目もラフマニノフの違った曲。

「ゴンゴンゴ~ン!」
「ゴ、ゴ、ゴ~ン!」

僕の心は、
「わお~!」

隣の嫁をみたら、目がうるうるしていた。
そのとなりの2歳の息子は目が点。釘づけ。

そして、その後、何曲かあり、当然引き込まれっぱなし。
会場は鳴りやまない拍手、拍手、拍手。
きていた観客のみなさんも目がうるうる、泣いている人もいました。

クラッシックとはこんなにすごいものなのか!
感動した僕は、帰りしなに

「よし、俺はピアノをはじめる!」と奥さんに宣言したところ、

「あの人だからいいのよ」と一蹴。
ピアノを始めるのはあきらめましたが、それくらい素晴らしいものでした。

その後、冷静になってあのときのことを考えてみると、
曲や演奏者の魅力ももちろんありますが、
選曲と構成の力もあったのではないかと思います。

最初によくありそうなゆったりとした曲ではじめて、
途中に少しかわった、左手だけの曲をいれ、
そのあとに、激しい引き込むような曲をもってくる。

それによって、いつのまにか虜になっている。

通り一辺倒の曲ばかりでは、僕もあきてしまっていたし、
引き込まれなかったと思います。

でも、選曲に驚くほどのコントラストがあったため
演奏会という全体が素晴らしい作品になったのではないかと思いました。
この選曲によってクラシックにも情熱的で感動する曲が沢山あるんだと実感させられました。

コントラストが大切

写真でも同じような事が言える気がします。

海や夕日でドラマチックな写真にしたい、、、
あかちゃんのやわらなかな印象をだしたい、、、
アンティークな色合いを、さらにしっとりさせたい、、、

といったときには、コントラストを調整するとその印象が出やすくなります。

コントラスト=明暗差は、強い、男性的、重々しい、やわらかい、中性的、ソフト感といったような、印象をもたせるような写真にしたいときにとても有効的です。

しっかりとみる人にあなたのメッセージを伝えるには、他にも色々な要素はありますが、このコントラストをうまく調整し、作品に反映していくと、観る人にあなたが伝えたい印象が格段につたわりやすくなるかと思います。

そして、それを見た人が、
「もっとあなたの違う作品を観たい!」
「買いたい!」
「撮影をお願いしたい!」
となっていくのではないかとおもいました。

クラッシック音楽素人のぼくが、クラッシックと海瀬さんの虜になってしまったように。
(ちなみに僕はその後海瀬さんの演奏会に数回足を運ぶほど虜になっていますが、ピアノは恐れ多くてはじめるにいたってはいません。)

三尾洋介

1977年生まれ、飛騨高山出身。一般社団法人日本アート教育振興会代表。活躍する現役アーティスト、プロカメラマン、その他プロトレーナー、講師と共に力を合わせ芸...

プロフィール

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